S様 『記憶の奥底から』

2024.08.04

このガラスたちがそんなふうに呼ばれていた事も

それぞれに名前があったこともつい数週間前まで知らずに過ごしていました。

私の実家は昭和30年代に建てられた家でした。
あちこちに模様のついたガラス戸がありましたが、全く気にせず暮らしていました。

古い建具でしたので、そのうちガタがきて新しい透明な丈夫なガラスやサッシに世代交代し
子供の私には、古いガラスが新しく今風になることが嬉しかったのです。

時は流れ、実家もなくなり私もいい歳になりました。

最近になり、銀河のガラスを使った作品に出会い
記憶の奥底から
ガラス戸の音や感触
ガラスの向こうの景色や音や気温
湧き出してくる不思議な感覚に自分でもびっくりしました。

銀河のガラスの向こうは台所でした。

朝早く目を覚ますと
ガラスの向こうには明かりが灯り
まな板の音がトントントン
お味噌汁の香り
薄暗い部屋の布団の中から見ていた普通の朝です。

どのガラスにも大切な想い出があります。

再び出会えて嬉しく思います。

 

ありがとうございました。

幼い頃の事を型板ガラスで思い出すことがあります。
私は『カラタチ』と『ハイウェイ』です。
その時の感情が蘇ってきます。

何年経ってもあの頃のことは記憶に残っていますね。
そして今、そのガラスたちに名前があることを知った。

いつまでも想い出を大切にしていきたいと思います。

貴重な想い出をありがとうございました。

『想い出』を募集しています。

家族の想い出
子供の頃の想い出
ガラスを通して見てきた風景

あの頃の懐かしい想い出をお聞かせいただけると嬉しいです。

ステキな『想い出』をお待ちしております。

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